『ひきこもりパンデモニウム』壱日千次

 全2巻。同作者の『バブみネーター』から。


 だんだんと湧き上がってくる笑いみたいな、爆笑とまでは行かずとも読んでいてなんか楽しい、みたいなやりとりが欲しいならコレを読むべし。

 悪魔とか天使とか対魔師が出てきて、シリアスな展開があったりなかったりしつつもなんだかんだ楽しい日高見家の非日常。最終巻になってしまった2巻のエピローグが本当によくできていて、これまでの物語の終着点が兄・春太のシンプルな独白に詰め込まれていて最高だった。「いい作品を読んだ」という気持ちが湧いてきたので傑作なのだろう。